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第5回ワークショップレポート [稽古内容]

西田先生の第5回ワークショップレポートです。

まずは、いつものようにストレッチ、呼吸、発声です。
ストレッチは部位によっては30秒以上伸ばした方がいいというお話でした。

「ういろう売り」を先生のリードで読みます。
ブレスの場所が決まっているので、終盤に1箇所とてもきついところがあります。「三里ばかりか藤沢、平塚、大磯がしや小磯の宿を七つおきして早天そうそう相州小田原とうちんこう隠れござらぬ」のところです。
もちろん、テキストはA3版に拡大したものを使っています。みんな高齢ですからね。

これも恒例(だじゃれ?)「魚鳥木」。
みんな馴れて来たので、なかなか鬼の交替がありません。いつも最初に先生が鬼をやってくださるので、今回はかなり長い間やっていただいてしまいました。当てられると、必ず一歩前に出る人、逆に一歩下がってのけぞる人、それぞれリアクションが面白くて、お腹が痛くなるほど笑いました。

グループジャンケン。
これも2回目です。リーダーがグーチョキパーのどれを出すか、すばやく信号を送らなければなりません。リーダーの珍プレーが続出。ここでも笑いが止まりません。

実習1 無対象演技(パントマイム)

①ドア
ドアを出入りする無対象の演技。実際のドアを使わずに、イメージのドアを開け閉めして部屋に出入りします。自分自身の位置が変わるのでとても難しいパントマイムになります。ノブの位置、扉の重さなど、実感を持って演じるように指示がありました。日ごろ無意識にやっている行動を再現するのって実はとても難しいことですね。最後にドアのノブを手から離すところを、少しだけ大きく開いて見せるのが演技なんだそうです。演技というウソを本当に見せるための魔法(コツ)なのでしょうか。

②コップ
これも演技の基本中の基本。たっぷり水が入ったコップを持ち上げて、移動させて別の場所に置く。それだけのことなんですが、イメージのコップだと実感を持って演じるのが難しい。入っている水の量によって集中の仕方が微妙に違う。その集中こそが演技に必要なのだそうです。やはりコップを持つ、離すの部分をはっきり丁寧にやるのがコツです。

思うに、演技は日常の動作の再現とはいえ、全くそのままやればいいということではないようです。舞台上の虚構の世界を、お客さんに現実のように錯覚していただくには、台詞や動作を強調して分かりやすくする。つまり、「演じる技術」が必要ということでしょう。

実習2 イスに座る

椅子を1つ用意し、1人ずつその椅子に座ります。どういう状況で座っているのか、想定して座っています。はじめの方の人は、急に実習に入ったこともあり、ほとんど何もせず、ひたすら座っていましたが、順番が進むうちに、それぞれ想定した状況を表現しようと色々なことを始めます。最後だった私は、直前の休憩中に先生と落語家円朝の話(最近先生は円朝ゆかりの谷中の全生庵にいらっしゃったそうです)をしていたので、寄席に来た男を演じてみました。

2回目からは課題が追加され、途中で立つように指示されました。待ち合わせの相手がやって来たり、電話がきたり、みんな様々な理由で立ち上がります。私は落語で泣き笑いしているうちに、お腹が痛くなって、同じ列の人たちに迷惑を気にしながら席を立つことにしました。

3回繰り返しました。
これは実感を持つための実習だそうです。

花を見たときに、どうしても形だけでキレイだなあと大げさな表情作ってしまうが、それではとても嘘っぽい演技になってしまう。花を見て心の中でキレイだなあと実感を持つことが大切だというお話でした。

私は長い間パントマイムをやっていたこともあり、ついつい心の中に生じたものを色(表情や動作)に表そうとしてしまいます。それがウソ臭い演技に見えていたのかもしれないと反省しました。しかし、皮肉なことですが、私がパントマイムを習いはじめたころ、まず師(やまさわたけみつ先生)から言われたのは、フリ(形)になってはいけないということでした。パントマイムというのは、壁やロープなど大道芸で良く見る技術を見せるものと誤解されているようですが、少なくともやまさわ先生はまず心があってはじめて、形が意味を持つのだと教えていました。心という裏付けがパントマイムにも必須なのです。

パントマイムも芝居もそうですが、少し馴れてくると、楽に形でやってそれらしく見せる技を身につけます。それがうまくなったような錯覚につながるのです。
フリだけの演技にならぬよう、常に実感を持って芝居をすることを心がけたいと思いました。

実習3 感情表現トレーニング

これも繰り返しやっている実習です。
テキストにはこんな風に書かれています。

(思いつめたように)(男)健さんは思い違いをしてるんですよ。
         (女)健さんは思い違いをしているのよ。

( )の中の内面(気持ち)を作って、次の台詞を言います。例のように男性は(男)、女性は(女)と性別によって台詞が異なるものもあります。
当然ですが、どういう状況で発せられた台詞か分からないので、各々が状況を想定して台詞を言います。前に紹介した「ことば」の実習の応用編と言ってもいいでしょう。
「ことば」の実習と同様、感覚だけでそれらしくやることは可能ですが、繰り返しやるうちに感覚だけの実感は消えてしまいます。演じるたびに新鮮な実感を得るためには、状況を作り込んで、その状況を信じて演じることが必要になってきます。みんな次の実習までにそれぞれの状況を作って来ることでしょう。

今日は3つの演習を通して「実感」を持って演じることの大切さを学びました。このワークショップのキーワードとなる言葉だと思います。

以上、第5回ワークショップのレポートでした。


6月10日(金)の稽古 [クロスロード]

6月から台本を持って、立ち稽古をしています。演出から舞台の説明があったのですが、どうも作者とかみ合わない。結局、四つ辻を見る方向が異なっていたようです。
実際に動いてみると、腰をかける岩の位置、侍の刀の処理など問題点が見えてきます。早い時点で問題点が明らかになってよかったと思います。

もうほとんど台詞が入っている人もいます。台詞が入ると自由に表現できるのですが、今はまだ多くの役者がもがいている最中です。

自由で楽しい芝居を目指してがんばりましょう。


そろそろ衣装も [クロスロード]

「附け帳」の提出も完了し、衣装部が本格的に動き出しました。何しろ一場は幕末、二場は太平洋戦争中、三場は現代とすべて時代が異なるので、衣装部はたいへんです。

一場は時代劇を参考にしています。着物についてはさすがにキャリアの長い女優さんたちが、私物を駆使して揃えてくれています。問題は鬘(かつら)や笠、刀といった衣装、道具ですね。なかなか持っている人はいないし。

二場のもんぺや防空頭巾はすぐに揃いました。やはり女優さんたちの力です。水筒はネットで レトロな アルマイトの水筒を探していたのですか、元代表の北原さんが手頃な水筒を持ってきてくれました。今足りないのは、帆布の肩掛けカバンやリュックサックです。

三場は現代なんですが、結婚式に出席する親族の衣装で揉めました。結局、母親とお祖母さんは和服になりました。



あとはガールズバーの女性の衣装と高校生のウィッグが決まれば三場はほぼ完成です。